どんなモデル?2019年度iPhone 11 / iPhone 11 Pro の概要
今年のiPhoneはXRの後継として安価なiPhone11が登場し、Xsの後継としてiPhone11 Proが、そしてXs MAXの後継としてのPro MAXと3種類がラインナップに加わりました。これに伴い、iPhoneX、iPhoneXsは生産終了となった模様です。
日本でのApple直販価格
iPhone11 7万4800円~
iPhone11Pro 10万6800円~
iPhone11ProMax 11万9800円~
※全て税抜き価格です。
【記事】iPhone8も新型iPhone11も端末価格お高め!安くしたいなら、APPLEから24回分割で直接購入も悪くないかも
iPhone 11 Pro
液晶5.8インチ
サイズ144.0×71.4×8.1mm 重量188g
iPhone 11 Pro MAX
液晶6.5インチ
サイズ158.0×77.8×8.1mm 重量226g
iPhone 11
液晶6.1インチ
サイズ150.9×75.7×8.3mm 重量194g
11Proは全体的にサイズアップ。iPhone11は前モデルXRとほぼ同一のサイズです。
見た目は、XRと11を比較するとカメラが2眼になった点、iPhoneというロゴの削除とリンゴマークの位置の変更やカラーの変更など。素材やサイズ感などはほとんど昨年モデルのiPhone XRと同じです。
新色パープル・グリーン、XRと同じくイエローの採用ですが、この3色は色味が淡い薄めの色です。
ハイスペックモデルとなるiPhone XsとiPhone 11 Proの外観の違いは大きく、ボタン類も位置が変わり、厚みや大きさも変わりました。
背面の素材は昨年同様ガラスパネルながら 触った感触は金属調のすりガラス化の加工が施されています。カメラは3眼となり、背面のリンゴマークも位置が変更になっています。カラーはゴールドの色味が変更となり、新色グリーンも追加となりました。
iPhone11、iPhone11 Pro(MAX)共通仕様
今年登場の「iPhone11」と「iPhone 11 Pro」そして「iPhone 11 Pro MAX」に共通点も多くあります。iPhone11は価格を抑えた廉価モデルといえど、とんでもないスペックに仕上がっています。
全て同じ最高峰CPUが積まれている。
◆ RAMの容量は4GB
確定ではないですがネットでリークされています
◆ 昨年iPhoneXsのみに積まれた画面を押す強弱を感知する「3D Touch」が廃止され、長押しでメニューを開く触覚タッチが搭載された。
◆ 指紋認証ではなく顔認証「Face ID」が採用されている
◆ 全機種インカメラは1200万画素
◆ インカメラ側もスロー対応は11シリーズのみ
※旧モデルiPhoneXSをiOS13に変えても機能追加無しでした
◆ XS・XRから継続でワイヤレス充電・高速充電をサポート
◆ デュアルSIM対応 SIMスロット1つと、内蔵型SIMである「eSIM」1つ搭載
◆ Apple Pay対応
◆ Xsに匹敵する強力なIP68 防水をサポート
◆ 音に臨場感を与える「Dolby Atmos」「空間オーディオ」搭載
◆ 新しく作られたカメラアプリ
※旧モデルiPhoneXSをiOS13にアップしてもこのアプリは使えませんでした
アップデートで更に カメラ機能強化が予定されている
また、今秋のアップデートにより、iPhone11シリーズにのみ新しいカメラ機能が追加されます。
機能名:「Deep Fusion(ディープフュージョン)」
簡単に言うと、撮影時に9枚の写真を作り、それをデジタル処理で解析し、組み合わせて一番奇麗な写真を作り上げる技術のようです。
今もポートレートなどで似たような技術は積まれていますが、部分部分のみの合成でした。今回は1画素レベルで合成していくとのこと。
ユーザーは何も考えずシャッターを押しいつも通り撮影するだけで、ノイズを減らし、明るく奇麗な写真に仕上がる技術です。これも、A13チップの途方もない性能を元に実現しているので、A12チップを積むiPhoneXSなどの旧モデルではできないようです。
iPhone 11は廉価・iPhone11 Proは超ハイスペック
昨年のXs(MAX)がハイスペックで、XRが廉価モデルだったのと同じく、今年も11 Proがハイスペック、11 ProMaxはその画面の大きいモデル、そしてiPhone11は廉価モデルでカラーバリエーションが多い仕様となっています。
しかし、廉価モデルとはいえ、昨年のiPhone XRとは異なり、今年のiPhone11はかなりの高性能です。強いこだわりの無い方なら、大半の方が、満足するほどのスペックを持って登場しています。
主な無印(iPhone 11)と、Proモデルとの違い
「iPhone11」はiPhone 8などと同じ「液晶」モデルですが、ハイスペックモデル「iPhone11 Pro」は、発色が鮮やかで輝度が高い(明るい)「有機EL」を搭載しています。
黒が引き締まって、赤などが鮮明に表示されます。
iPhone 11は1200万画素デュアルカメラ[広角 + 超広角]、Proは新たに1つ超広角カメラが追加されて1200万画素トリプルカメラ[広角 + 超広角 + 望遠]になりました。
カラーは11が6色展開。Proが4色展開となっています。本体ストレージ容量は、iPhone 11のみ128GBモデルが用意され、Proのみ512GBモデルが用意されています。
ここから、両者の違いと特徴をもう少し細かく記載していきます。
iPhone 11 Pro/11 Pro MAX 基本スペック
iPhoneXsの後継モデルで、5.8インチの大きな画面、iPhone Xより採用されたステンレスボディで高級感を感じる質感です。画面の大きさと表示にち密さ(解像度)以外、大半のスペックはiPhone 11 Proと11 Pro MAX共通の仕様です。
超広角レンズを追加し3眼に強化されたカメラ、全面をディスプレイが覆う奇麗で高精細な有機EL画面も昨年同様かと思いきや、今回は、iPhone11 Pro(MAX)の有機ELは「輝度1200ニト」「コントラスト比 100万:1」と昨年のiPhone XSよりも明るさがアップされています。
また、iOS13で全体的な表示を黒を基調とした「ダークモード」が追加されましたが、これも相性が良く、「有機EL」は液晶と違い黒の表示部分は発光を止めて(暗くして)黒を表示しますので、黒表示が多ければ多いほど、光を減らし、省電力が図れると言う事になります。
カラーは新たにミッドナイトグリーンが追加され、背面はすりガラスを使ったマットな仕上げに変更されています。
カメラ性能
カメラが一番の変化ポイントとなりますが、超・広角レンズが1つ追加されました。フロントカメラも1200万画素にアップしているので自撮りも奇麗に撮れるはずです。動画もスローモーション4K動画に対応しています。
背面 1200万画素(f値1.8) 26mm 広角レンズ
背面 1200万画素(f値2.4)52mm 望遠レンズ
前面 700万画素(f値2.2)FaceTimeカメラ
背面 1200万画素(f値1.8) 26mm 広角レンズ
背面 1200万画素(f値2.0)52mm 望遠レンズ
背面 1200万画素(f値2.4)13mm 超・広角レンズ
前面 1200万画素(f値2.2)FaceTimeカメラ
・40%多く光をとらえる 望遠カメラ
・36%明るくなったフラッシュ
・2倍の長さになった縦のパノラマサイズ
・ゼロシャッターラグ
4倍光学ズームを搭載し、2倍のズームイン、2倍のズームアウトが可能になりました。
機能面では、暗い部分にカメラを向けるとフラッシュ無しで自然な色合いと明るい撮影を可能とする夜景モード(ナイトモード)に切り替わる機能も搭載されました。
また。2倍の超広角ズームアウトレンズから、2倍の望遠ズームインレンズにスムーズに切り替えることで、4倍ズームのような動きが可能になっています。下位モデルのiPhone11が2倍ズームなので、この点でも3眼のiPhone11 Pro(MAX)は上位モデルらしく有利な性能です。
動画撮影についても今の時代に合わせてか、大きく機能追加されています。
新たな動画アプリ「FiLMic Pro」では、フロント、リアの複数のカメラを同時に別々に撮影させることが可能となります。
相手と自分との会話や姿を同時に動画に収められるのは、新しい使い方が生まれそうです。
また、4K動画をすべて60フレームで撮影可能と、強烈なCPUパワーを生かした動画性能と、回転・トリミング・自動補正などiPhone上でビデオの編集も可能になりました。
静止画撮影中にシャッター長押しで、動画を撮影することができる「Quick Take」も新搭載されています。
ディスプレイ性能
有機EL(OLED)ディスプレイは、その名も「Super Retina XDR」前モデルよりコントラストが2倍となり、輝度も「1200ニト」へとアップして更に明るいディスプレイとなりました。
昔の有機ELは太陽光に打ち負けて見えないなどネガティブな部分もありましたが、一昨年のiPhoneXや強化されたiPhone11 Proでは太陽光に負けることはまずありません。めちゃくちゃ明るいです。
昔の人が持つもう一つのネガティブ「有機ELの焼き付き問題」については、同じ画面ばかり表示している店頭のデモ機は見事に焼き付きましたが、普通に使っていたら絶対に起こらないと思います。というか、店頭のデモ機は液晶でも焼き付きが起こります。パネル寿命についても、おそらく先にiPhone本体の方が寿命を迎えるでしょうから問題無しです。
ディスプレイを押し込むことでメニューを開く「3D Touch」が無くなり、長押しでメニューを開く「触覚タッチ」へと変更されました。これはハイスペックモデルにしかなかった機能のため、共通の操作が求められるアプリなどでは積極的に使われていなかったものですが、廉価モデルと共通操作感にしたことでこの機能を使った新しい操作などが生まれてくるかもしれません。
大きく進化したCPU
新たに新型CPU「A13 Bionic」に変更となり、「スマホ最速レベル」へ高速化、今回はグラフィックも「スマホ最速・最高峰」レベルに高速化されているとのこと。
・高効率コアが最大20%速度向上
→ 消費電力40%カット
・高性能コアは最大20%速度向上
→ 消費電力30%カット
・グラフィック(GPU)は20%速度向上
→ 消費電力40%カット
電力消費も抑えた事とディスプレイの消費電力を15%抑えた事とバッテリーの改良で、Xsと比較して最長4時間ほどバッテリー駆動時間が伸びたようです。
可能性を秘めた新しいチップ「U1」
また、A13チップの高速処理のおかげで積むことができた、新搭載「U1チップ」は、空間認識のための超広帯域テクノロジーを使用できるようになりました。
U1チップ搭載の機種同士なら、自分のiPhone11 proを他人のiPhone11 proへ向けるとAirDropの送信先を優先的に認識したりと、互いの機種のある位置や方向まで認識できるようになります。これからの時代はこの応用でiPhoneがどこに何があるのか、空間内のものを識別することができるようになっていくのかもしれません。(今は近距離にあるU1チップ搭載機種同士しか認識できません)
バッテリー性能
バッテリー容量は増加しているとの情報あり。
iPhone11Proは13%、MAXは旧モデルと比較して20%の増量です。
iPhoneXs:2658mAh
iPhone11Pro:3046mAh
実働時間は昨年のモデルより4時間アップ
iPhoneXs MAX:3174mAh
iPhone11Pro MAX:3969mAh
実働時間は昨年のモデルより5時間アップ
その他 変更点
防水性能は水中での仕様にも耐えるIP68(水深2mに30分耐える)仕様は変更なし。アウトドア用に特化したauのTORQUEは別として、普通の薄型スマホの中では最高レベルの防水性能だと思います。
充電器は18w充電の充電器が付属し、30分で50%まで充電できる急速充電器「18W USB-電源アダプタ」がProとPro MAXにのみ同梱されるようになりました。
iPhone本体側の充電端子は、ライトニング端子から変更はありませんが、付属のLightningケーブルはUSBの大きなコネクタ形状から、小型のUSB Type-Cのコネクタに変更されています。ちなみに、この充電器を使えばiPhoneXSやXでも急速充電は可能です。
ギガビットクラスLTEのサポート、内蔵SIM「eSIM」でデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)可能などは旧モデルと同じく搭載です。日本のSIMを入れ、海外旅行の際にeSIMへ現地の電波契約を入れて、切り替えつつ使うなんてことも可能でしょう。日本ではまだeSIMに電波を提供する業者は無いようです。
スピーカーも強化され、新たに臨場感ある音響をシュミレーションできる空間オーディオという機能と、3D空間調に響かせるDolby Atmosなどが追加搭載されました。これは、映画などを見ている際に後ろから忍び寄る音や、横からの爆発音などの聞こえ方を再現し、音に空間的な臨場感を持たせることができます。
iPhoneX~11 Proは修理費が高い
いいとこだらけのiPhone11 Proですが、破損にはご注意を。Apple Care未加入での修理はディスプレイ交換で30400円~、背面のガラス部を破損させると59800円~と非常に高額の修理費用となります。
※Apple Careに加入していれば破損修理は3400~11800円で可能です。
LTE通信方式
1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66
TD-LTE 対応バンド:
34、38、39、40、41、42、46、48
3G [auで使用するCDMA EV-DO Rev.A docomoやSoftbankでのW-CDMA]
海外で標準となっているGSM/EDGEもサポート
iPhone 11 基本スペック
前モデルiPhoneXRは廉価版としてカメラなどの性能にXSと大きな差が付けられていましたが、今回iPhone11で二眼になったことで、廉価版という位置づけながら、欠点が見当たらないバランスモデルとなりました。
カラーラインナップもiPhoneXRとは少し変わっています。
【iPhone XR カラー】:ホワイト、ブラック、プロダクトレッド、イエロー、コーラル(オレンジ)、ブルー
【iPhone 11 カラー】:ホワイト、ブラック、プロダクトレッド、イエロー、グリーン、パープル
イエローも色味が淡い黄色へ変更されています。
RAM容量はiPhoneXSや11Proと同じく4GB搭載、本体の容量は64GB、128GB、256GBで昨年モデルのXRと同じです。
カメラ性能 【一番の変更点】
XRの何が残念だったかというと、カメラがシングルだったことです。
2眼レンズがあれば、二つのレンズで撮影した画像を瞬時にソフトで合成して、背景をぼかして人物を際立たせる「ポートレート写真」を作り出すことができるのです。
XRはこれを一眼で作り出していたのでシングルカメラ機の最高峰とも言われていましたが、やはり2眼のモデルと比べると見劣りしていました。今回はそこを大きく改善してきたので、値段面からもiPhone 11 Proではなく、大幅に安いiPhone11を選ぶ方が増えそうです。
リアカメラについては、超広角1200万画素(F値1.8)、広角1200万画素(F値2.45)が2つとなります。
・広角レンズ : 明るさが足りない場所でも最大3倍速いオートフォーカスを実現
・超広角レンズ: 今までより4倍広く撮影ができます。
超広角が0.5倍、広角で1倍なので、二つをスムーズに切り替えることで、ズームのような動きも可能になりました。
フロントカメラはXRは700万画素でしたが、iPhone11は画素数が1200万(F値2.2)に引き上げられた事と、スローモーションビデオや60フレーム/秒間の4K動画の撮影にも対応しました。
※F値は低いほど明るいレンズとなります
スローモーションは、自撮り「セルフィー」+「スロー」で「スローフィー」なる通称も付けられ猛プッシュされています。
新機能でナイトモードを追加。いわゆる夜景モードの搭載でフラッシュ無しで自然な色合いで明るく撮れます。また、シャッターを長押しするだけで、写真撮影中に動画が撮影できる「QuicK Take」という機能も追加されました。
ディスプレイ性能
こちらのモデルは有機ELではなく、従来通りのHD液晶パネルを引き続き採用。6.1インチという点も変更はありません。
本体サイズも縦147.12×横71.52mmで据え置き。少し厚ぼったいけど、11 Proも少し厚くなったので気にならないかも。液晶を押す強さを感知する「3D Touch」についてはXRと同様に非搭載。
代わりに今回は、画面を長押しすることでコンテキストメニューを開く「触覚タッチ」を搭載しています。
iPhoneXユーザーやiPhoneXsユーザーの中には、カラーが可愛い、イメージチェンジなどの理由で機種変更を検討するユーザーもいらっしゃると思います。iPhone11とXでは表面上はカメラも大差なく、パープルなどの可愛い色や、処理速度や防水などは上がっているので、購入検討するのは当然な流れでしょうが、一点注意があるとすればここ ↓ です。
有機ELから液晶パネルへのダウングレードはがっかり感が出る可能性大
ちゃんと店頭でディスプレイを見比べてから検討してください。XSやXの方が優れている点も多く、サイズもXSやXの方が小さいので、ケースでイメージチェンジはできます。
【記事】iPhone歴代 スペック一覧
CPU性能
CPUはiPhone 11と共通の「A13 Bionic」を搭載、スマホ最高レベルの処理速度を誇り、動作速度では遅れはとりません。
バッテリー性能
バッテリー容量は増加しているとの情報あり。iPhone11は旧モデルXRと比較して5%の増量です。
iPhoneXR:2942mAh
iPhone11:3110mAh
実働時間は昨年のモデルより1時間アップ。こちらの変更はそれほど大きな体感はなさそうです。
その他
防水性能はXsと同じく、IP6の防水・IP8の防塵機能へと進化しました。
顔認証FaceID、ApplePay機能、Qiによる無接点充電対応、SIMスロット以外にもう1つ「eSIM」を搭載しているのも11 Proと共通仕様です。
また、iPhone11 Pro同様にスピーカーも強化され、新たに臨場感ある音響をシュミレーションできる空間オーディオという機能と、3D空間調に響かせるDolby Atmosなどが追加搭載されました。
LTE通信方式
1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66
TD-LTE 対応バンド:
34、38、39、40、41、42、46、48 (XRより2つ対応が増えました)
3G [auで使用するCDMA EV-DO Rev.A docomoやSoftbankでのW-CDMA]
海外で標準となっているGSM/EDGEもサポート
あとは、今のキャリアで買うか、SIMフリーにするか
どこのSIMを使うか?なら、価格が安くてYoutubeを始めとする動画サービス使い放題の「エンタメフリーオプション」があるBIGLOBEモバイルが一番おすすめです。